休憩なしどころか、昼食も取れない会社で仕事を続けた末路。
こんにちは。
私は某金融機関に勤めている。
なんの自慢にもならない話だが、私はここ数ヶ月、休憩を取ったことがない。
1秒も休憩もせず働いているが、勤怠上、休憩1時間を取っていることになっている。
なぜこんなことになっているかというと、1つは周りがほとんど休憩をとらず、休憩に行きにくい雰囲気があること。
そして、以前、休憩を取ったら上司に怒られたことがあって、それ以来、ますます休憩を取りにくくなったというのと、休憩を取って怒られるめんど臭さがあり、休憩、昼食は取らない前提で仕事をするようになった。
そんな私の職場の現状を踏まえて、紹介したいと思う。
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金融業界の休憩事情
銀行や信用金庫などの金融機関は、一斉に昼休憩をとるということはない。
銀行、信用金庫の多くの営業時間は9時〜15時であり、その間、常に店は開いているためだ。
だから、昼休憩は交代で順番にとっていくというのが一般的である。
早い人は11時頃から休憩を取り、遅い人は14時頃に休憩を取る人もいる。
私の会社では、パートの方が優先的に休憩を取り、新入社員、他の社員が取るといった流れがある。
休憩時間については、1時間ということにはなっているが、パートの方を除き、しっかり1時間休憩を取っている方はそんなに多くないかと思う。
むしろ15分とか20分くらいでサッと飯を食べて、すぐ戻る人の方が多い。
支店は営業中であるため、いつお客さんが来てもおかしくないことから、「早く戻らなきゃ」という気持ちを持ちながらの休憩となる。
時には、担当のお客さんが予定より早い時間に訪問してきて、休憩を取り始めた直後、飯を食べている間に戻らなければならない時もある。
結局のところ、金融業界はサービス業であるので、このように、お客さんに振り回されることの多い、あまり融通の利かない業界である。
私が勤める会社の休憩事情
私が勤めている会社の支店では、パートさんが優先的に休憩を取る。
パートさんの多くは預金窓口である。
窓口のパートの方が順番に休憩を取り、その間に、タイミングを見て預金の社員の方も休憩を取っている。
営業の方は比較的自由度があり自分のタイミングで休憩が取れるが、私が見る限り、常に時間に追われていて、あまり休憩が取れていないように感じる。
私は融資の窓口を担当しているわけだが、こちらが非常に劣悪な環境で仕事をしなければならない。
案件がいくつもあればやるべき事務処理も多く、それぞれが時間に追われているため、休憩に行く余裕がなくなってくるのだ。
また、窓口を担当していると、急にくるお客さんがいて、その対応に1時間かかることなんてざらにあり、気がつけば休憩に行くタイミングではなくなっていることもしばしば。
そして、役席である上司は一切休憩に行かない。
自分も含め、皆が案件の処理やお客さんの対応に追われている中で、休憩に行ける日もあれば、行けない日もあるといった状況だ。
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休憩に行ったら上司に怒られた
一時期、比較的案件に追われていない時期もあり、少し余裕を持って休憩を取っている時期があった。
とは言っても、仕事がすべて終わっているわけではなく、「この稟議は実行日までまだ先だから、後でも良いか」といった感じで、仕事はいくつかは残っていて、急ぎの案件はなかったから休憩をとっていた。
ある日、昼休憩を取り、実行日まで3日くらいある、割引手形の稟議を提出した。
すると上司から、「休憩に行ってる時間があるのに、なんでこれもっと早くやんねえの?休憩行くんだったらやることはやってから行けよ」と怒られた。
「いや、割引手形の稟議ってやろうと思えば当日でも無理ではないじゃん?むしろ前もってやった方だと思うけど?」
とか、
「いや、20分30分くらい飯食う時間あってもそんな変わらないだろ」
と思いながらそれ以来、ますます休憩に行きづらくなり、今では全く休憩が取れない日々を送るようになった。
上司が言うには、「やることやってから休憩に行け」とのことであるが、私が思うに、サラリーマンをやっていて、やることがすべて終わることなんて永遠にないと思う。
何かの案件に取り組んでいる間にまた他の案件が舞い込んでくるし、終わったかと思えば、上司によくわからない雑用を頼まれたりして、結局、やることを終える時は来ないのだ。
私は、上司が間接的に「休憩に行くな」と言っているのだと解釈した。
休憩を取って怒られた経験がある方、逆にいるのだろうか。
自分の会社、割と異常だと思ってるので、いらっしゃれば教えていただきたいです。
休憩も昼食も取ることができずに働き続けた結果
普通に考えて、休憩も取らず、昼食もとらずに仕事していると、途中から集中力が切れてくる。
なので、途中からは頭がぼーっとしていて、本来スムーズにできるであろう仕事に対しても頭が働かなくなり、一つ一つの業務に必要以上に時間がかかったり、簡単なミスが起こりやすくなる。
そしてミスを上司に指摘され、怒られ、不備を直してままた上司に提出、すると他にも不備があったにも関わらず、集中力は低下しているために気付くことができず、また上司に怒られ、やり直し。
人の話もなんだか頭に入ってこなくなる。
徐々に体力的、精神的にも参ってきて死にたくなってくる。
まさに負の連鎖、仕事は非常に非効率なものとなるのだ。
さらに、これは私だけなのかわからないが、長時間食事をしないでいると、なんだか胃が痛くなってくる。
その痛みを我慢しながら働く事も正直言って苦痛以外の何物でもない。
「こんな辛い思いをして仕事する意味はあるのだろうか」という気持ちが芽生えてくる。
上司の姿を見て、休憩も昼飯も取れない、こんな日々が今後も長く続くことを考えると、「この会社に長くは居たくないな」と思うようになった。
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最後に:根性論を重んじる、昭和体質の会社に入ることは危険である
私が金融業界に入って強く思ったことは、『休み、休憩を取ることは悪』だと考えるような、昭和、もしくは戦前のような考え方をする会社に入ることは危険であるということ。
とりわけ社風の古い銀行、信用金庫のような金融業界、この中でも特に遅れている信用金庫は大抵このような風土がある。
『飯を食わずに12時間以上労働する』ことは、やろうと思えば不可能ではない。
しかしこれは『根性論』の世界であり、表面上は仕事をやっているかもしれないが、明らかに作業効率は低下している。
古い考えを持っている方はこのあたりの考えが完全に遅れてしまっており、こういう方とは一緒に働かない方が良いと私は考えている。
好きなことだったら飯を食うことも忘れてやってしまうことはあるけれども、基本的に労働というものはつまらないことの方が多い。
自分の身を極限まで削ってまで労働に従事する価値が私にはわからなかったし、上司は何をモチベーションにそこまでやれるのか理解できなかった。
昼飯を食べずに仕事を続けることが上司にとっては平気なことでも、私にとっては耐え難いものであったのだ。
特に体質の古い会社は、『多様性(むしろ飯を食うことは普通だと思いますが)』に対する理解にかけている点が多い。
「俺がやってるんだからお前もやれ」という押し付けられるのだ。
そういった風土に我慢できる人であればやっていけると思うし、無理なら早い段階で別の会社を探した方が良いと思う。
昼飯くらい食べさせてくれる会社はたくさんあるはず。
特に金融業界を始めとするサービス業の仕事をされている方、『休憩や飯抜きにしてまで労働することに価値を感じるか』を改めて考えてみてほしい。
あなたの会社では休憩を取らないことが当たり前のようになっているかもしれないが、視野を広げてみれば、そのような会社はむしろ異常だと感じるはずである。
一つの組織の価値観に縛られて生きることは、あなたを息苦しくするだけではないだろうか。
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