信用金庫を辞め、転職1週間で感じたこと。

こんにちは。

 

先日、ようやく信用金庫を退職し、転職先に入社してから1週間が経った。

 

全くの別業界である、ITの分野に飛び込んだため、何もかもが今までと違って、良くも悪くも馴染めない日々である。

 

そこで、転職して1週間で感じた、前職の信用金庫と現職との違いを書いていきたいと思う。

 

信用金庫から転職して驚いたこと

出社時に社員通用口に待機・並ぶ必要なし

信用金庫(銀行もそうだと思う)では、朝の出社時、若手が少し早めに行って、支店周辺の掃除をするところが多いかと思う。

 

私が勤めていた信用金庫の隣に某地銀もあったが、同様だったので間違いないかと。

 


ただでさえ8時出社であるのに、若手は更に早く、7時台には出社していなければならないのだ。

 

そして、目立つゴミなんて数分で処理できるため、その後は上司や先輩方が来るのをひたすら待つことになる。

 

信用金庫は鍵当番制であり、鍵当番が来ないと開けることができないため、もちろん外での待機。

 

夏は暑く、冬は寒い中、支店前で立ち尽くしていなければならないのである。

 

転職してからはそれなりの時間なら入り口で待つことなく会社に入れるし、会社周りの掃除を社員がやっているのを見たことがなく、そんな話を聞いたこともないため、おそらく今後も会社周りの掃除を一人でやって、ひたすら待機することもないと思う。

 

社員通用口に上席から並ぶ必要なし

信用金庫では所定の時間になったら、役席に指示のもとで社員通用口の鍵を開けて、全員が一斉に支店に入る。

 

最初に支店に配属されて驚いたことなのだが、好き勝手に入って良いものではなく、上席から綺麗に並んで入らなければならないのだ。

 


まずは鍵を開けたらまずは支店長から順番に次長、他役席、そして年次の順番で綺麗に並ばなければならない。

 

自分がドアの近くにいたとしても、上席や先輩が外にいる限り譲り続けなければならない。

 


会社に入るだけなのに、時には意味のない譲り合いも発生する。

 

こういったところでも金融業界は非効率さが出ていると思った。

 

休憩は1時間取れる、昼食も食べて良い、休憩しても怒る上司がいない


私が働いていた信用金庫では、昼食が食べられなかったどころか、休憩すら1秒も取ることができなかった。

 

時々取ることができても、せいぜい15〜20分位であった。

 


以前、私は20分ほど休憩をとって昼食をとったら上司から怒られた経験がある。

 

休憩をとっても謝罪する必要なし

 

私が勤めていた信用金庫では休憩で席をはずした際には上席から順に全員に「休憩すみませんでした」と謝罪周りをしなくてはならない。

 


たった15分の休憩でもだ。

 


謝罪しなければもちろん上司から「こんなの常識だろ」とお叱りが入る。

 

休憩するのにもストレスを感じなければならず、休憩を取れない空気が出来上がっていた。

 

しかし転職してからは、全員が休憩をとって食事をし、誰にも謝る必要がなくなり、信用金庫で言われていた『常識』はおかしいということに気がついた。

 

ワイシャツは長袖をまくっても良い


信用金庫で働いていた頃、クールビズ期間に入ってからは半袖ワイシャツを強要されていた。

 


もちろん長袖ワイシャツをまくることは厳禁である。

 

クールビズ期間でも、気温がさほど高くない日に長袖を着ていくと上司から「ジャケットを着ろ」と訳のわからないことを言われたことがある。

 


転職してみたら長袖ワイシャツを腕まくりしているのは当たり前だったし、むしろ半袖を着ている割合の方が少ないように感じた。

 

怒号が聞こえない


支店長や上司の部下に対する説教や、おかしなお客さんが支店で暴れて帰るというようなことが茶飯事であった。

 


朝出社すれば10分くらいで支店長が誰かしらを怒鳴りつけ、数時間にもわたる説教が毎日のように行われていた。

 

私自身、支店長や上司から1時間くらいの説教を受けたことがある。

 

それも横に立たされて説教を受けるので、体力も消耗する。

 

説教は、当たり前のように人格否定を含んだ、圧倒的パワハラ。

 

説教が長すぎて最終的には何で怒られていたかわからなくなるくらいであった。

 

今では人を横に立たせて長時間説教する姿も見ないし、怒号も飛び交っていない職場で集中して物事に取り組めているように思う。

 

印鑑を押すことがない

前職では全ての仕事においてハンコを押すのが当たり前であった。

 

出勤簿から始まり、何種類あるのかわからない各使用簿も全て印鑑を押していなければ、監査の際に指摘を受ける。

 

時には「明日監査が入るかもしれない」ということで、大量のファイルを片っ端から見て、何時間もかけながら印鑑漏れがないかをチェックする時もあった。

 

とんでもなく無駄労働。

 

転職してからは、そもそもハンコなど渡されず、ちゃんとハンコを押したのは入社の手続き時くらいで、本当に印鑑を使うことはなくなった。

 

コピー機を使うことに罪悪感


銀行や信用金庫では未だに紙文化が根強い。

 

決算書を預かれば、それを全てコピーするし、新人時代はコピーで1日つぶれることもあった。

 

おかげでコピー機の扱いは上手くなり、巧みにコピー機を使い、書類を改ざんするスキルも手に入れ、話題になっているスルガ銀行のような書類改ざんなんてこともやろうと思えばできてしまうくらいにはなっていたが、別業界に行けばコピーのスキルなんて無駄でしかない。

 

今ではコピー機を使うことに罪悪感さえ覚えるようになった。

 

会社を辞めたい人に伝えたいこと


「転職しようか」と考えているあなた。

 


ぜひ迷わず転職してみると良いと思う。

 


私のように、これだけの違いを感じる会社はたくさんあるはずだ。

 

金融業界は特に時代に遅れていたというのもあるかもしれないが、転職することによって、視野が広まるのは確実である。

 

今勤めている会社に退職を伝えれば、いろいろと言われることもあるかもしれない。

 

しかし、転職をしたことのない上司の言うことはあくまで外部を知らない人の意見なので聞く必要はない。

 

『今まで知らなかったことが知れる』ということだけでも、転職することにはメリットがあると思う。

 

悩まず、前向きに動いていただきたいものである。