会社の人間関係に悩むあなたへ。いい人ばかりでも私が銀行を辞めたい理由。
こんにちは。いねだです。
私がこのブログを始めた最初の理由は、『会社を辞めるまでの道のりを見届けてほしい』という思いであった。
始めた当初は会社に嫌気がさした時期であり、「こんな会社辞めてやる」と早期に退職することを考えていた。
それから約半年、私はかろうじて会社で働き続けている。
なんとかここまで辞めずに来てしまった理由は、『辞めたい理由が人間関係ではなかった』ことだと思う。
苦手な人はいるものの、耐えきれないほど嫌な人はいない。
だから「今すぐ逃げ出したい」という場面に出くわすことは比較的少ないのかもしれない。
人間関係に大きく悩んでいるわけではない私が、それでも会社を辞めたいと思い続けている理由について、今回は書いていきたい。
退職理由で多いのは『人間関係』
世の中の人たちの退職、転職理由として、多いのは、『給与』に並び、『人間関係』である。
人間関係で悩むのは本当に辛いですよね。
私も学生時代のバイト先で、パートのおばさんとうまくいかず、早期に辞めたことがあった。
バイトなら嫌なら簡単に辞められるのだけれども、正社員として働いている場合、そうはいかない。
辞めてしまえば、人間関係に悩むこと以上大きな悩みにぶつかる可能性があるからだ。
「私はこれから飯を食っていけるのか」
「転職はできるのだろうか」
など、生活面の根本的な悩みを抱える可能性があるのだ。
今後の生活のことを考えると、多少の人間関係の悩みは我慢して働く人が多く、中にはうつ病になるまで自分を追い込んでしまう人もいる。
どんなに好きなことを仕事にしていても、一緒に働く人間との相性が合わなければ、ただの苦痛でしかなくなるのです。
いい人ばかりでも私が会社を辞めたい理由
私は幸いなことに、今の支店には特別嫌いな人はいないし、時に厳しくも、いい人ばかりだ。
端から見れば、良い環境で働いているように思う方もあるかもしれない。
給与だって決して悪くはない。
しかし実際に就職してから何度も嫌気がさし、毎日のように退職を考えている。
しかしそれでも私が、会社を辞めたい理由について書いていきたい。
会社の体質
私は金融業界に勤めている。
金融業界の特徴であろう、とにかく企業体質が古い。
厳しい上下関係。泥臭いノルマ主義。休日の社内イベント、ゴルフコンペ。飲み会やカラオケでの若手の宴会芸。
業界自体が閉鎖的であり、変化に疎く、変化を嫌う。
さらに風通しが悪く、いつまでも昭和体質が抜けないのだ。
職場の人はは確かにいい人が多い。
しかし彼らは皆、組織に完全に埋もれてしまっているのだ。
古くから続いているであろう、端から見たらおかしな社内ルールにも疑問を持つことなく、職場の皆は従い続けている。
そして新人である私にもそれを押し付けてくるのだ。
先ほども言ったように、上下関係は厳しいため、上のいうことは遵守せざるをえない。
まるで義務教育時代に戻ったかのような感覚で、自分を偽って生きる日々。
「ここでまともに働いたら自分が壊れる」と漠然と感じるようになった。
非生産的な仕事の多さ
私は金融業界で働いているが故に、無意味な作業が驚くほど多い。
銀行は未だに紙文化であるため、膨大な書類、決算書のコピー。
抵当権の抹消に使う登記原因証明情報の入力。ひどい時は手書き。
両替や通帳記帳、そして本人確認の厳しい手続き。
何の収益も生まない仕事も作業が非常に細かく、本当に生産性がないと感じる。
銀行は完全に時代に乗り遅れており、このような非生産的な仕事もほとんどが人の手によって行われている。
私はどうしても銀行の事務処理が楽しいと思えなかった。
将来的に銀行の仕事のほとんどは、確実にAIに取って代わるだろうし、実際に働いてみて、「銀行のシステムそのものが機能しなくなる時代が来るのではないか」と感じているため、早いところ会社から逃げ出すことを考えるようになった。
仕事以外のことは知らない視野の狭い上司
今の職場は人に恵まれ、特別嫌いな人はいない。
1年目であり、分からないことはたくさん教えてもらっているし、上司に怒られて落ち込んだ時は他の人が気にかけてくれたりする。
仕事が終われば、ピリピリしていた上司も、別人のように優しく接してくれる。
すると帰り道などに、私の趣味についてだったり、興味のあることについて聞かれることも多い。
しかし、ここで問題が発生する。
聞かれたことについて答えても、相手がそれをわかっていない場合がほとんどであるのだ。
例えば、「バンドはどこで活動してるの?」
「東京の○○とかでやることが多いですね」「○○??」
あろうことか、私の倍近く生きている上司が、職場では仕事ができて頼りにされる上司が、全然マイナーな場所ではないのに、都内の地名を知らないのだ。
いくら話しかけてもらえたとしても、これではお話にならない。
平日は仕事に忙殺され、休日は家族に時間を奪われる日々を過ごしていると、視野が会社、家庭だけに絞られてしまうようだ。
純粋に「自分はこうはなりたくない」と思い、「いつまでも会社で働いてる場合じゃないな」と思った。
サラリーマンとして生きること自体への疑問
就職して、最初の3ヶ月くらいは良かった。
毎日定時で帰っていて、家に着くのは18時頃。
帰り道で軽く立ち飲みして家に帰ったり、気が向けば勉強したりしていた。
土日は行きたいところへ行き、好きなことをやって満喫し、月曜からまた5日間働く。
こんな日々は今まで経験したことのなく、ある意味新鮮でもあり、はじめのうちはこのような生活を謳歌しているようにさえも感じていた。
しかし3ヶ月も経つと同じような繰り返しの日々に飽きてきた。
最初に感じていた新鮮さはすっかりなくなり、逆に「こんな生活があと40年も続くのか?」と恐怖を覚えるようになっていった。
そして徐々に残業時間が増えていった。
平日は夜遅くまで働き、帰っても疲れて何もできない。
飯を食って寝て起きて出社し、また帰って寝て出社…と、何の変化もない日々を過ごすようになった。
やりたいことがある私にとって、それは苦痛でしかない。
多くのサラリーマンはこれを何十年も続けていて、それが当たり前だと言わんばかりの社会。
週末は家のことをやったり、子供に時間を取られるだけの生活を送っているのだ。
「こいつらは他にやりたいことがないのか?」
「こいつらは何のために働いて、何のために生きているのだろう。」という疑問が芽生えてきた。
「サラリーマンとして生きることは、やりたいことを強制的に奪うのではないか?」と考えるようになり、最終的には「サラリーマンとして生きている限り、幸せにはなれない」と考えるようになったことから、私は退職を考えるようになった。
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結局は『人間関係』が最も影響を及ぼしていることを知った
・会社の体質
・非正生産的な仕事の多さ
・仕事以外のことは知らない視野の狭い上司
・サラリーマンとして生きること自体への疑問
私が退職を常に考えている理由は以上である。
『職場の人』より、『会社そのもの』に対する不満が強いのだ。
視野の狭い上司を作り出してしまっているのも、厳しい上下関係のもと、会社の勝手で休日のイベントにかり出されたり、毎朝同じ時間に、律儀に出社することが求められていて、とにかく自由度が低い会社が原因である。
人は縛りつけられれば、誰しもが不快感を覚える。
金融業界の特性上、特に縛りが強く、大きなストレスを抱え続けている。
「この生活を続けていたら生きる意味を失うのではないか」という恐怖を感じるようになった。
しかし退職することは決意しているのだけれども、決意してから約半年、とんでもなくつまらない仕事を続けられているのは、結局『悩みの根源が人間関係ではない』からだと思う。
『人間関係』というたった1つの理由があれば、退職に踏み切るべき
私は組織に対する不満が非常に大きいが故、加えて人間関係も劣悪だったら、どんなに生活が苦しくなろうと、早い段階で出社拒否をしていたかもしれない。
イメージとして、私の現状は、マラソンをしていて時々転ぶような感じ。
人間関係に悩む方はこれに加えて、常に風邪を引いた状態でマラソンをしているようなものだと思う。
『人間関係』というのは、それだけ影響力が大きく、『人間関係』がうまくいかなければ、その1つの理由だけで退職に踏み切って良いと思う。
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職場の人間関係に悩んでいるあなた。
どんなに仕事にやりがいを感じても、どんなに給料が良くても、人間関係が良好でないなら、今の会社で長く勤めるべきでないと思うし、長くはもたないと思う。
人間関係に悩みながら生きる人生が、果たして幸せだろうか。
私はそうではないと思う。
逆に言えば、どんなに仕事がつまらなくとも、人間関係さえ悪くなければ、負担はかなり小さくなると思う。
結局は『人間関係』があなたのパフォーマンス、人生を左右する最も大きな要因であることを改めて考えてみてほしい。
私は現段階では職場の人間関係が悪くはないため、社風や業務内容は劣悪でも辛うじて続いているが、これから人事異動があり、相性の悪い人が入ってきたら颯爽と退職を告げる予定である。
この記事が少しでも参考になれば幸いである。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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