嫌な経験が必ずしも無駄ではない理由。

生きているとどこかしらの場面で
嫌な経験をすることがあるだろう。

 

1つはその場限りでの嫌な経験

 

例えば、プレゼンが苦手なのに
やらされたとか、一発芸をやる
キャラじゃないのにやらされてスベったとか。

 

これらはその場限りの嫌な経験であり、
何日か経てば、誰の記憶にも残らないだろう。

 

場合によってはトラウマになるけども、
精神に異常をきたすほどのダメージはない。

 

もう一つは、
継続的に嫌な経験が続く場合。

 

これが非常にタチが悪い。

 

私は今、まさに嫌な思いをしているし、
それが毎日続いている。

 

それは何かと言うと
「会社」である。

 

毎日朝早くに起きたくもない時間に起き、
同じ時間に同じ場所へ出社し、
好きでもない人、
価値観が真逆の人たちと一緒に
1日の大半を過ごす。

 

休みたい時に休めないし、
一つ一つの動作を上司から
監視されているような気がして
ストレスの溜まる日々が
5日連続で続くのである。

 

1日の大半どころか、人生の大半を
会社に支配されるのである。

 

周知の通り、嫌なものである。

 

「継続的に続く嫌な経験」というのは、
精神に大きなダメージを及ぼし、
人をうつ病にまで追い込むこともある。

 

もちろん「継続的な嫌な経験」はしたくないのが
本心ではあるけれども、
必ずしも無駄ではないということを伝えたい。

 

嫌な経験が、本来自分がやりたいことや目指す姿を明確にしてくれる

 

私は大学生時代、
気ままに過ごしていた。

 

特別やりたいことが見つからず、
暇な時間も多かったので、
会社で働いてメリハリのある充実した生活がしたい
と思うようになっていた。

 

だから就職する前は若干ワクワクさえしていた。

 

しかし、いざ会社に入ってみると
毎日同じ時間の電車に乗り、
満員電車にイライラし、
やりたくもないことばかりをやらされ、
嫌な人とも関わらなければならない日々。

 

上司の顔を伺いながら
自由に身動きが取れず、
居心地の悪い環境。

 

やることがなくなったにもかかわらず
とりあえず定時までは残らされるような日々。

 

10時間は拘束されているであろう中で、
少しも楽しいと思う瞬間がないという
現実が待っていた。

 

はっきり言って会社で嫌な思いをするのは
時間の無駄遣いだと気づいてしまったのだが、
それでも嫌な経験のすべてが悪いことではない
と思う要因としては以下である。

 

継続的にこのような経験をすると、
「二度とこんなことはやりたくない」
と思うようになる。

 

1度会社に行ったくらいでは
感じることはないであろう。

 

日々蓄積されるストレスは
恐ろしいものである。

 

就職すること、毎日出社することは
世間一般では「当たり前」と言わんばかりの
「常識」のように思われている。

 

しかし、この「常識」を経験すると、
おかしなことにたくさん遭遇する。

 

経験によって「常識」を疑う力を持てるようになる。

会社に勤めている方なら
何かしらおかしいと感じる
決まりとか風習があるだろう。

 

それらを疑う力を持とう。

 

すると、今まで思い込んできた「常識」を
人生の選択肢から消すことにためらいがなくなる
のだ。

 

今まで捨て切れなかった「常識」を抜きにして
ゼロベースで物事を考えられるようになる。

 

すると、自分が本来やりたいこと、
没頭するものが見えるようになってくる。

 

私は会社に入る前、音楽をやっていたわけだが、
「就職したらもうできないかな、辞めちゃうのかな」
と思っていて、半ば諦めていたし、
音楽に対して強い意志があるわけでもなかった。

 

膨大な時間を奪う会社を
優先した考え方になってしまったのである。

 

しかし、会社で働いてみて、
そもそも会社に行くこと自体が嫌だし、
自分を殺して生きていかなければならない中で、
「こんなところで消耗する人生であってはならない」
と思うようになった。

 

欲求不満がモチベーションになる。

 

「会社を辞めれば楽しい音楽に没頭できるし
他のやりたいことにも没頭できる」

 

私は会社に入ってから
強くそう思うようになった。

 

会社に勤めている限り、
何かに没頭するのは難しい。

 

なぜなら
時間が圧倒的に少ないから。

 

平日は寝るだけだし、
2日の休日なんて没頭している人からしたら
全然足りない。

 

限られた時間の中で
没頭できることをやると
「もっとやりたい」と思うようになる。

 

逆にそのような欲求不満の経験をするからこそ、
もっと時間を割いてやりたいことが見えてくるのである。

 

私は会社での不自由な思いをしたからこそ、
今では学生の頃よりも音楽を頑張りたいと思うし、
そのために脱サラという強い目標のもと、
今このように地道に、着実に
ブログ更新を続けることもできている。

 

サラリーマンを経験していなかったら、
音楽のやる気も高まらなかったかもしれないし、
間違いなく今このようにブログを
書くこともなかっただろう。

 

そして将来的にやりたいと思っていた
株に関しても、元手が少なく
できないと思っていたが、
会社を辞める意思を持った瞬間、
わずかな元手でも早い段階で
実際に株を始めることができた。

 

このように、会社での嫌な経験によって、
自分がやりたいことが明確に見えてきて、
会社を辞めたいがために、
すぐに実行することができるのである。

 

ゼロベース思考になろう。

 

一度、常識的な選択をし、
「世間では常識かもしれないけど
自分には合わない」というような
嫌な経験をしてみると、
今まで思い込んでいた常識を抜きにして、
「自分のありたい姿」が見えるようになる。

 

すると世界が思っている以上に広いことに気づく。

 

毎日つまらない日々を過ごす
今の状況を変えたいなら

 

常識を疑ってみよう。

 

常識に流されていては
一生サラリーマンのままだ。

 

状況は何も変わらない。

 

毎日が「嫌な日」で、
自分を見つけられないまま
人生が終わってしまう。

 

常識を疑うためには
あえて常識を経験してみると
疑いが確信につながる。

 

嫌な経験が自分の夢を加速させる。

 

おかしな常識がたくさんあることを
体感でき、常識から逃れたい
という気持ちが、ゼロベースで
本当の自分を映し出してくれるから。