リモートワークのメリット、デメリット。銀行は時代の流れに乗れない。

近年、会社のオフィス外で仕事をする
リモートワーク、テレワークのような勤務形態が
広まりつつある。

IT業界を中心として、
メーカーなど大手企業から
順次取り入れる流れが生まれている。

最近では場所を問わず仕事をするスタイルの
ノマドワーカーと言われる人が増え、
そのような人向けにコワーキングスペースという、
ノマドワーカーが集まって各々別の仕事ができる
空間も広まってきている。

そのメリット、デメリットを紹介するとともに、
逆に時代の恩恵を受けられない業界もあるため、
それについて書いていきたいと思う。

 

リモートワークやテレワークのメリットとしては

①毎朝オフィスに出社する必要がないこと

これにより、毎朝通勤で心が折れそうになる
心配がなくなるし、子供を産んで間もない頃は
子供の面倒を見ながら仕事ができる。
必要であればテレビ会議で会社に行かなくとも
会議に参加することができる。

 

②ストレス削減効果

そもそも通勤で満員電車に苦しめられるだけで
大きなストレスを感じるし、
会社に行ったら面倒な人間関係や会議、
接待などのストレスを感じる場面に多く遭遇する。
それらの不必要なストレス要因から
解放されるのは大きなメリットだろう。

といったところだろうか。

 

デメリットとしては

出社しない人の勤怠管理が難しいこと。

サラリーマンは基本的には時間給である。
だから日々の勤怠管理が必要になるのだが、
その人がいつからどのくらい仕事をしたか
把握しにくいし、仮にサボってても
わかりにくい点がある。

 

しかしこれだけネットが発達しているのだから
このデメリットもすぐに解決できると思う。

メールで報告するとか、
ログイン時間で管理するとか、
そう難しいことではないと思う。

 

みんなが肯定的かといえばそうではないと思うし、
古い考えを持った頭の固い人はやはり
こういった変化にも鈍感であり、
「出社しなければ仕事をしてるとは言えない」
なんてほざく人もいるだろう。

そういう会社、人間はいずれ淘汰される。

これだけ変化のスピードが速い今、
古い価値観を守ろうとする人は
無駄なこだわりから非生産的なことをいつまでも重んじ、
変化に敏感でない企業はどんどん淘汰される時代
になっている。

 

頑固な人は大抵うまくいかない。

 

合理的に考えれば、
そもそも毎日朝一で出勤しなければならないほどの
用がないときだってあるのに、
決まった時間に出社させられ、
その通勤時間がまず無駄だし、
営業に出るのであれば
直行してしまえば早く済むことも
いちいち朝に出社してから
営業に出なくてはならないというのが
どれだけ非効率なことかわかるはずだ。

 

一世代前はネットなどのツールも発達しておらず、
基本的に対面するしか方法はなかったが、
とっくにわざわざそんなことをする必要は無くなっている。

 

私が勤める銀行では当たり前のように
古い価値観を必要以上に重んじ、
非生産的なことをたくさんやることが
一つの美学とされている部分がある。

一つ一つの事務連絡もいちいち電話であり、
仕事中の人の時間を強制的に奪い、
どうでもいい連絡をするのが現状だ。

 

しかし、銀行にとって近年の流れである、
リモートワークやテレワーク、ノマドワークが
非常に難しいことなのである。

他にも飲食業や小売業など、
接客業は比較的難しいかもしれない。

 

その大きな理由は


個人情報を扱っている上、
社内の資料を持ち出すことが禁じられている

からだ。

書類は社内で厳重に管理されており、
1枚でも紛失してしまえば大騒ぎとなる。

だから仕事に関係するものは全て
持ち帰ることは禁止されており、
在宅ワークやノマドワークは実質不可能であるのだ。

 

銀行への就職を考える就活生は、
銀行に入ったら近代的な働き方はできず、
息苦しい会社の中で働き続けなければならないことは
覚悟しておくと良い。

 

そういった仕方のない部分はあるのだけれど、
やろうと思えばもう少しできるのはないだろうか
と思うこともある。

例えば個人情報を含むデータを
クラウドなどで管理し、セキュリティは強化し、
その端末を奪われないよう管理することは
無理ではないと思うのだ。

現金や鍵を持ち運んでいることだってあるのだから、
不可能ではないと思う。

しかし、それをやろうとしないところが
銀行の悪しき風習であり、
結局変化を嫌う体質であるのだ。

 

いくつかの銀行では
ペーパーレス化とかリモートワークを進め、
残業時間の削減を可能にしているというデータもあるようだが、
ほとんどの銀行ではできていないし、
やる気もないのであろう。

だから、技術的には銀行の働き方を変えていくことは
不可能ではないにしろ、いかんせん変化を嫌うので
しばらくは新しい働き方に着手はしないと思う。

 

こういった自由が効かないところも銀行は
ストレスを感じやすい業界と言われる原因なのではないだろうか。