『元利均等返済』と『元金均等返済』の違いやメリット、デメリットを銀行員がわかりやすく解説!
- 2018.02.12
- 悩み解決
金融機関やクレジット会社でローンを組んだ際、返済方法で『元利均等返済方式』『元金均等返済方式』のような文言を見たことはないでしょうか。
住宅ローンを組む際は、どちらか選ぶこともありますよね。
あなたはそれが何なのかよくわからないままサインしていませんか?
元利均等返済と元金均等返済には違いがあります。
今回はこの2つのローン返済方法の違いについて説明したいと思います。
元利均等返済方式とは?
『元利均等返済方式』とは、元金と利息の合計が毎月一定の返済方法です。
『元金』と『利息』の頭をとって元利均等。
よって、返済方法が元利均等の場合、月々の返済額は固定になります。
毎月固定給が入るサラリーマンにとって、返済額が一定であることは、返済計画が立てやすいですね。
なので、自動車ローンのような、消費者向けの融資にはこの元利均等返済方式が用いられます。
元金均等返済方式とは?
元金均等返済方式とは、その名の通り、毎月一定の元金を返済していく方法です。
毎月残高に応じた利息を足し、その合計額が毎月の返済額になります。
金融機関が行う利息の計算方法として、毎月の返済後の残高を元に利息をかけています。
なので返済して元金が減るにつれ、残高に伴う利息も少なくなっていきます。
よって、最初は返済額が大きいものの、徐々に返済額が減っていきます。
さらに、元金均等の場合、元金の減るスピードが速いため、同じ返済期間で比較した場合、元利均等よりも返済総額が少なくなります。
融資額の大きい事業性の融資にはこの元金均等返済方式が用いられます。
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元利均等と元金均等、どっちがお得?
元利均等返済
メリット
・返済額が毎月一定で、返済計画が立てやすい
デメリット
・元金均等返済と比べ、返済総額が大きくなる
元金均等返済
メリット
・返済総額が元利均等返済と比べて少ない
・徐々に返済額が少なくなるデメリット
・返済当初は返済額が大きい
いかがでしょうか。
元利均等返済と元金均等返済の違いはおわかりいただけたでしょうか。
2つの返済方法では、返済総額も変わってくるのです。
自動車ローンや事業性の融資に関しては返済方法を選ぶことはほとんどないかと思いますので金融機関の指示に従うことになるかと思います。
対して、住宅ローンは契約時に返済方法をお客様自身で選ぶことができます。
今まとまった資金があるなら元金均等で最初に多く払って徐々に返済額を減らしていくのもよし、そうでなければ元利均等で一定額を返済するのが良いのではないかと思います。
近い将来に、会社で働けなくなることも十分ありうる時代になっています。
将来的な収入、支出の見込みを考えた上で、あなたに合った返済方法を選んでいきましょう。
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