銀行員の私が契約社員について思うこと。契約社員のメリット、デメリット。

こんにちは。

 

いねだ(@antisalary)です。

 

今、契約社員の扱い、待遇について
話題になっている。

 

日本郵便の件で、
業務内容が正社員と同じなのに、
『不合理な差』があるということで裁判になり、
日本郵便に対し、90万円余りの支払いを
命じる判決が下ったそうだ。

 

私の会社でも数名、
契約社員が働いている。

 

銀行の窓口の多くは
パートか契約社員である。

 

正社員でないとはいえ、
金融機関での経験が豊富なため、
正社員顔負けの業務をこなす人が
多くいる。

 

「その契約社員がいなくては
この会社は回らないのではないか」
と思うくらい、
その人にしかできないことがあったりする。

 

ところが私の会社における契約社員の待遇は、
時給はパートに比べて高いが、
交通費が支給されていないとのことだ。

 

我々正社員は研修に行く交通費も
支給されていることを考えれば
確かに待遇面で不平等かもしれない。

 

そこで、今回は
契約社員が活躍する銀行で働いていて
思うことについて書いていきたいと思う。

 

そもそも契約社員とは?

契約社員というのは、
企業と有期労働契約を結んで働く人のことである。

3年契約なら3年ごとに
契約を更新して働く形態である。

 

一言に契約社員と言っても、
様々なタイプがある。

 

銀行にように経験が豊富で
役職の人でさえ分からないような
仕事ができる人もいれば、
製造業で、すでに完成されたものに
不備がないかチェックするだけの、
日本語が分からない外国人でも
できる仕事など多様である。

 

後者に関しては、
誰にでもできることである。

 

そこに給料少ないとかいうのは
ナンセンスであり、それなら
安い給料でも働く外国人を雇うだろう。

 

今回の日本郵政の件は前者のように、
正社員と同等もしくはそれ以上の
仕事をしているにもかかわらず、
正社員と異なる待遇を受けていることに対して争われたのだと思う。

 

確かに契約社員は一般的に
正社員と比べて給料、待遇面で劣る。

 

それでも事情により、
正社員として働くことができない人たちが
それを受け入れて契約社員として
働いている現状である。

 

そこで、私が銀行に勤めていて感じる、
契約社員として働くメリット、デメリット
を書きたい。

契約社員のメリット


・ノルマを課されない。
・残業はなし。
・異動がない、引っ越したければ辞められる。
・休憩はきちんと取れる
・有給、早退など、融通がきく。
・責任は重くない。

契約社員のデメリット


・交通費が支給されない。
・ボーナスがない、もしくは少額。
・場所によってはサービス残業が恒常化。
・場所によっては人手不足で有給が取れない。
・給料は正社員より低い。

 

まとめると、

正社員ではないため、
休み、早退などの勤務時間には
かなり融通がきく。

 

私の職場でも、
大抵定時に上がっているし、
主人の転勤を理由に
契約満了のタイミングで辞める人もいた。

 


正社員になってしまうと、
そのような融通が利かなくなるため、
契約社員としての働き方は
一つの合理的な働き方である。

 

 

しかし、決められた勤務時間の
契約で働いているため、
仕事が終わらずに残業になったとしても、
残業代はつかないことがある。

 

銀行の契約社員は
もともと正社員だった人が、
結婚を機に正社員ではなくなったとか、
他の金融機関でキャリアを積んでいる
といった人がほとんどである。

 

だから社員並みの仕事をこなし、
一人の社員として
カウントされていることもあり、
人手不足で、有給が取れないこともある。

 


特に銀行に関しては
正社員並みの仕事をする
契約社員がいるわけだ。

 

待遇面での差に
不満を抱く人の気持ちはわかる。

 

会社として辞められては困るような
契約社員もいるし、
期間が限られた契約のため、
正社員同等の給与水準で良いと思うし、
同等の待遇にするべきだと思う。

 

せめて交通費くらい出せ。

 

契約社員→正社員登用の流れが生まれているが…

最近は安定や待遇改善のために、
契約社員を正社員登用する流れが
生まれてきている。

 

しかし、
正社員登用しないと待遇が変わらないというのは
時間を犠牲にするもので、
今の時代に求められているものではないと私は考える。

 

だから
正社員ばりに働く契約社員は
正社員と同等の待遇にするべきなのだ。

 

サラリーマンの感情論がある?

契約社員の待遇が
正社員と比べて不平等なのは、
サラリーマンが立場的に上にいたいというエゴがあると思う。

 

サラリーマンとして多くの時間を
切り売りしているにもかかわらず、
契約社員と同じ待遇ではたまらない
といった『感情論』が存在しているのではないだろうか。

 

今の時代に求められるのはやはり『時間の自由』

このような待遇でも我慢して
働き続ける契約社員が多くいるから
今まで見直されてこなかったのだと思う。

 

しかし今回の件で、
契約社員に対する見方や待遇面で
変化が見られるのではないだろうか。

 

契約社員として働きやすい環境が整えば、
副業など、他の新しいことに
取り組みやすくなる。

 


1つの会社にとどまり、
視野の狭い人材は
いずれ淘汰される。

 

今後、サラリーマンのメリットは
ますますなくなり、契約社員が
大量発生することが予想される。

 

同等の待遇で、決められた時間だけ働き、
理不尽な異動もなく、
『自分の時間』を生きられるのは
間違いなく契約社員になる。