片道2時間の電車通学を経験して感じる、長時間移動のメリット、デメリット。

こんにちは。

 

いねだ(@antisalary)です。

 

先日、Newsweekで、
『通勤時間というムダをなくせば、ニッポンの生産性は劇的に向上する』
という記事がNewsPicksに掲載されていたため、拝見した。

 


通勤のコストが高いことや、
通勤に時間をかけるくらいなら
その時間仕事に使った方が
生産性が向上するのではないか。

ということが書かれている。

 

私は実家が田舎であり、
大学時代は特に電車での移動に苦しんだ過去がある。

 

毎日、片道2時間以上、
往復で5時間弱を電車の中で過ごすことは
不愉快極まりない。

 

「二度とこんな思いをしたくない」
心に誓った次第である。

 

そこで、片道2時間の電車移動をしていた私が感じる、
電車での長時間移動のメリット、デメリットを書きたいと思う。

 

あわせて読みたい→→『電車に長時間乗ることは、自ら寿命を縮めていることである。』

 

はじめに

往復約5時間の大学生活


私は、大学時代、
実家から通ったり、一人暮らしをしたり、
住む場所を転々としていた。

 

その理由は、
私は一人暮らしをしたいにもかかわらず、
父親が一人暮らしに反対していたから。

 

なぜかは正確にはわからない。

 

もちろん、
金銭的な負担が大きいことはあったと思う。

 

しかし、それ以上に
私が感じる理由があった。

 

それは、父が地元が大好きだから。

 

私の実家は、父の実家の隣である。

 

父は、都内勤務であるのに、
片道2時間以上かけて毎日通勤していた。

 

地元愛が非常に強く、
子供にも地元を離れて欲しくない
という気持ちが強かったのだと思う。

 

だから、一人暮らしをしては
実家に引き戻されることを
繰り返していた。

 

実家通いと近場で一人暮らし両方を経験したからこそわかる、長時間移動の辛さ

大学1年の頃と、
大学5年目(留年)の約2年間、
私は実家から、父と同じように、
片道2時間以上かけて通学していた。

 

1限の日は5時台に起きて、
6時すぎに出発。

 

それでも大学に着くのは
8時45分ごろ。

 

そして、
帰りも遅くなる。

 

2限の昼に帰れる日も、
家に着く頃には夕方になってしまうのだ。

 

「私の家は電車か」と思うくらい、
電車に閉じ込められており、
体力的にも精神的にも疲弊した。

 

結局、長時間かつ長距離の電車移動に耐え切れず、
学生の頃は実家と一人暮らしを2往復したし、
就職とともにまた一人暮らしをすることにした。

 

長時間、長距離移動のメリット


正直言って、
電車移動に時間をかけるメリットはないに等しい。


そして、満員電車であれば、
これから述べることもメリットではない。

 

強いて言うなら、私が就職してみて、
1つだけ感じることがあった。

 

出社するまでの猶予時間が持てる

就職して、毎日同じ時間の電車に乗り、
同じ駅に行く日々を送るようになった。

 

私が現在、電車に乗っている時間は、
およそ25分ほど。

 

それも下り電車なので、
そこそこゆとりがある。

 


電車に乗って、
少しスマホをいじったり、
新聞を読んだりしていると、
あっという間に会社の最寄駅に着く。

 


次の停車駅が最寄駅であるアナウンスを聞くと、
それだけで非常に憂鬱な気持ちになる。

 

「もう少し猶予をくれよ」と思うのだ。

 

電車移動が長距離、長時間になることで、
会社の最寄駅に着くまでの時間、
限られた範囲であるが、

  • スマホで情報をチェック
  • 新聞を一通り読む
  • 仮眠を取る

など、やりたいことをする時間が多く持てる。

 


移動時間が短いからといって、家にいると、
外出のことを考えて嫌な気持ちになるため、
電車でぼーっとできる時間に少しの幸福感を覚える。

 

『満員電車ではない』
という条件付きであるが、
電車移動に時間をかけることで、

会社の最寄駅に着くまでの
猶予を持つことができ、
その時間は会社のことを考えなくても済む。

というのが私の感じる唯一のメリットである。

 

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電車移動に長時間かけるデメリット

①終電が早い

私は都内の大学に通っていた。

 

だから基本的に、大学の友人と遊ぶ時は都内。

 

大学生は飲み会をたくさんやる。

 

すると、
私だけ終電が異常に早く、
一人で先に帰らなくてはならなかった。

 

もう少し楽しんでいたいのに、
それができない不自由さは辛いものがあった。

 

そして、
誰よりも先に帰っているのに、
家に着くのは誰よりも遅い
というのも、
「人よりつまらない人生を送っている」
と、悲しさを感じた。

 

②電車の本数が少ない

都心まで長時間かかる場所は
大抵電車の本数が少ない。

 

私が主に使っていたのは湘南新宿ライン。

 

これが、

30分に1本とか、
時間帯によっては1時間に1本

ほどしかなかったのである。

 

1本乗り遅れてしまえば、
予定が大幅に狂う。

 

だから、どうしても遅れたくない時、
発車時刻よりも相当速く駅のホームにいるようにしていた。

 


電車を待つ時間は無駄でしかなかった。

 

③とにかく疲労がたまる

大学時代、暇な時間というのが
とても多かった。

 

だから、特に用もなく
新宿でも行こうかと
電車に乗ることがあった。

 

そして、特に何もせずに地元まで戻るのだが、
電車に乗っていただけなのに、
ぐったりと疲れてしまうのだ。

 

④自由に使える時間が圧倒的に減る。

上記で述べたように、本数が少ないことから、
駅に速く着いて電車を待つ時間は本当に嫌だった。

 

そして、
いざ電車に乗ると、
とてつもない疲労感に襲われる。

 

せっかく都心の大学であったのに、
電車での疲労を考えると、
あまり寄り道をしようと思えなかった。

 


電車で疲れ果てるくらいなら
早く帰りたいと思うようになっていった。

 

しかし田舎に帰ったところで
やることがない。

 

必然的に帰りが遅くなるため、

帰って風呂入って寝るだけ…

という生活になっていた。

 

充実度の低い日々に不満を感じていた。

 

⑤慢性的な寝不足

大学生は夜遅くまで活動しているものだ。

 

大抵寝るのは深夜。

 

しかし、
片道2時間以上かかっていたため、
大学に行く日はどうしても早起きになる。

 

周囲の生活リズムに合わせていると、
自分だけ睡眠時間が少ない現象に悩まされた。

 

頑張って起きて大学に行っても、
講義中に寝てしまうことが多く、
なんのためにしんどい思いをして
大学に通っているのか、
わからなくなる時もあった。

 

⑥行動力が減る

特に用はないが、
「都内をフラフラしたい」と思った時に、
ふと冷静に考える。

 

「往復5時間かけていく価値はあるのか」と。

 

また、都内に出てフラフラしたところで、
2時間以上かけて帰ることを考えると、
憂鬱な気分になる。

 

そう考えると、「家でダラダラしてた方が良いのかもしれない」

という思考に行き着く。

 

結局、長時間移動は面倒くさい。

 

だから、出かける意欲を削がれる。

 

まとめ

メリット

  • 出社するまでの猶予を持つことができ、
    精神的に楽な時間がある。
    (満員電車ではないという条件付き)

 
デメリット

  • 終電が早い
  • 電車の本数が少ない
  • 疲労がたまる
  • 自由な時間が減る
  • 睡眠不足
  • 行動力が減る

 

いかがだろうか。

 


電車移動に長時間使うことは、
圧倒的にデメリットの方が大きい。

 


電車の中でできることは限られているし、
あの『閉じ込められている感覚』は不快なものだ。

 

サラリーマンであろうと、
学生であろうと、
電車移動に時間をかけていては、
1日を有意義に過ごすことは
不可能だと考えた方が良い。

 


1日24時間という、
皆に平等に与えられた時間。

 


電車の中で多くを過ごしている人は、
それだけ生きている時間を
失っていることになる。

 

学生であった私でさえ、
時間を蝕まれている憤りを感じていた。

 

もともと自分の時間がない
サラリーマンであれば、限りなく
『働くために生きている』状態に近づく。

 

このことに、
長距離通勤をするサラリーマンは
気づいて欲しい。