大学を5年間楽しんでも、「大学生に戻りたい」とは思わない理由。

こんにちは。いねだです。

 


あなたは学生時代の友人と会ったときに、「大学生に戻りたい」なんて言葉を聞いたことはないだろうか。

 

私は大学生活を、5年間過ごした。

 

後悔が全くないとは言えないが、やりたいことはできたし、大学に入っていなければ知らなかったであろう世界を知ることができたし、良い時間を過ごせたように思う。

 

しかし、それでも私は「大学時代に戻りたい」とは思わない。

 

そこで、私が大学生を5年間経験して、「大学時代に戻りたい」とは思わない理由について書きたい。

 

『就職すればお金が入る』というレールを前提に生活を送ってしまう

大学卒業後は、多くの人は『就職』という道を選ぶ。

 

どんなに大学時代を適当に過ごそうが、大学を卒業し、就職することさえできてしまえば、毎月固定の給料が入ることが保証されているのだ。

 

逆に就職しなければ、『大学を出た意味がない』『人生の負け組』と言わんばかりの冷たい視線を向けられる。

 


わざわざリスクをとって、『自分の力でお金を稼ぐ』という手段を選択しようと考えなくなるのだ。

 

すると何が起こるか。

 

目的意識を持ちにくい


あなたは大学時代、何か目的を持って生活していただろうか。

 

特に目的もなく、何となく4年間が過ぎてしまった方も多いかと思う。

 

もしくは、就活で良い結果を得るために、興味のないことに時間を割いていたりしなかっただろうか。

 

大学時代は、おそらく人生の中で最も自由の時間の多い期間。

 

何か目的があればいつでも行動できる。

 

留学や世界を旅すること、勉強に打ち込むこと、起業することなど、すべての行動において、リスクが少ない。

 


だからやりたいことがあれば、積極的に取り組むことができる貴重な期間である。

 

しかし反対に、時間がありすぎるため、目的意識を持ちにくい。

 

というのも、『時間がありすぎるあまり、後回しにしてしまう』ことが多くなってしまうのだ。

 

私は大学生として5年間を過ごし、何度か目標を持って物事に取り組んだことがある。

 

宅建やFPの勉強に励んでみたり、日経新聞を毎日読むこと。

 

投資家を目指し、株のデイトレードをやってみることなど。

 

『結局就職するんだろうな』と考えながら、漠然とした目的を持ち、広く浅く、やりたいのかよくわからないことをやっていた。

 

結局、FPの3級は取得したものの、宅建は早期に頓挫。

 

株のデイトレードも本気度は低く、そう長く続かなかった。

 

「とりあえず就職するからいいか」「就職してから考えよう」という、やりたいことを後回しにする循環に陥るのだ。

 


今になって、『就職』以外の行き方を考えていなかったことを後悔している。

 

『就職』という一つのレールがあることで、自分の本当の目的を見出すことが難しくなるのだ。

 

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単位のためだけに興味のない講義を受けなければならない

大学生は休みの期間も長く、確かに自由な時間も多い。

 

しかし、同じくらい、無駄な時間も多い。

 

大学を卒業するためには、必要とされる単位数を取らなければならない。

 

その中で、決められた科目の中から、『最低○単位は取得すること』というのが決められており、いくら単位数が足りていても、各科目内で決められている最低取得単位数が取得できていないと、卒業することができないのだ。

 

すると、単位を取得するためだけに、興味のない講義を履修しなければならない。

 

興味のない講義、やる気のない教授による、ただ眠いだけの講義。

 

これに1つあたり90分もの時間、拘束される。

 

大学に通い、友人と一緒になんとなく講義を受けるくらいなら、フリーターとして、やりたいことに専念できる環境がある方が今の私としては望ましい。

 

社会の闇を知ることがない

私が大学卒業後、『就職』という選択をしてしまったのは、『社会の闇』を知らなかったからだと思う。

 


毎日満員電車の中で消耗しながら出社する日々。

毎日ノルマのために売りたくもない商品を売らなければならない日々。

上下関係の中で自分の意思を潰されながら生活する日々。

 

このような、嫌なことを我慢しながら生きていく本当の苦しさを、私は知らなかった。

 

『社会の闇』を知らない大学生に戻ったら、おそらく同じように『就職』という選択を取って、毎日無駄なことに苦しむ日々が待っているだろう。

 

実際に就職したからこそ、「こんな日々は二度と送りたくない」と思えているのであり、さらに『本当の意味での自由とは何か』を考えるようになったと思う。

 

『本当の意味での自由』はお金ではない

大学時代、就職することで毎月安定した給与がもらえ、経済的自由=本当の意味での自由だと思っていた。

 

だから、大卒という肩書きを得て、そこそこの企業に就職することで自由になれると思っていた。

 

しかし、サラリーマン生活を経験して、この考えは完全に間違っていたと認識することができた。

 

確かに「社会人を経験した今の状態で大学時代に戻れたら」という気持ちはある。

 

ただ、多くの人から聞くのは、「遊びたいから」「働きたくないから」という理由であることが多い。

 

時間は勝手に過ぎていくもので、、現実的には大学生に戻るということは不可能に近いが、仮に後者のような気持ちで大学時代に戻ったとしても、数年後には今と同じ、苦しい日々が約束されていると言っても過言ではないと思う。

 

実際に就職して、労働でお金を稼ぐということのコスパの悪さを思い知った。

 

私は過去に戻る願望を持つのではなく、これから先、好きなことを仕事にし、大学時代以上に自由な生活を目指していきたい。

 

だから私は「大学時代に戻りたい」とは思わない。