株式投資初心者に6つの伝えたいこと。

株の売買をすることによって
生計を立てている人が一定数いる。

時々テレビで専業投資家が取り上げられたり、
YouTubeに動画があったりして、
彼らは会社に行くことなく、
家に引きこもって何億も稼いでいるのだから
1度は憧れたことがある人も多いのではないだろうか。

私もその一人で、学生時代には
株取引を興味本位でやっていた。

今は仕事をしているため、
1つの株を長期的に持っているだけだが。

準備が整い次第会社を辞めて
株の方も本格的にやっていきたいと思う。

そこで、株式投資に興味がある、
これから株式投資を始めてみたい、
という人に向けて基本的なアドバイスができたらと思う。

 

①ルールを決める

これは鉄則であるが、初心者に限らず、
ある程度経験を積んでいる人にとっても難しい。

例えば自分が買った銘柄が値上がりしている時に、
「これはまだまだ上がりそうだ、もっと儲けたい」
という感情が出てくるのは自然なことだ。

人間は欲張りな生き物であるが、
株式投資において一番の敵は欲である。

しかし、その後株価は下落し、
結果的に損をしてしまったということは
あるあるなのではないだろうか。

逆に、含み損を抱え、
「いつか反発するだろう」と待っていると
どんどん下落し、大きな損失を出してしまう
というのも初めは起こりやすい。

3%上昇したらその後どうなろうと売るとか、
2%下落したらその後どうなろうと売るといったような
ルールを自分なりに決め、それを
絶対に遵守することが大事である。

 

②分散投資

株式投資初心者がやってしまいがちなことは
1つの株に元手をすべて注いでしまうこと。

いくつもの銘柄に目を通す余裕がないのだ。

元手が数十万ほどでいくつも株を買えないなら
仕方のないことである。

実際私も数十万の範囲で買える銘柄を1つ2つほどしか
買っていなかった。

数十万ほどであればもし全額失ったとしても
バイトとかすれば立て直しが効くと思う。

だから何とかなると思うのだけれども、
大金を1つの株にかけるのは
非常にハイリスクな取引である。

東証1部銘柄であれば安定感があるのは確かだが、
業界の状況や決算によって大きく下落する可能性がある。

なので2つ以上の銘柄を買い、
別々の業界の銘柄とか、
1つは別市場の銘柄を買うとか、
リスクを分散させると良い。

 

③信用取引はしない

信用取引とは少ない元手で
多額の投資ができる取引であり、
最大元手の3倍まで投資することができる、
ハイリスクハイリターンな取引だ。

投資初心者にとって、
その銘柄を買う根拠というのは
はっきりしていない場合が多いため、
ギャンブルと化してしまう。

また、普通の取引であれば
元手以上の損失はないのだが、
信用取引は元手を超えた損失が発生する可能性があり、
一瞬にして借金を背負うことも考えられる。

1度大きな損をしたからといって、
それを取り返す目的で
信用取引を行ってはならない。

 

④決算期に手を出さない

決算期という、多くの企業が決算を発表する時期があって、
その時期には投資は控えめにしたほうが良い。

決算の結果によって、
株価が大きく動くからだ。

業績が良ければ
株価が大きく上昇することもあるのだけれど、
すでに市場が織り込んでいて
あまり上がらないことも多い。

逆に業績が下がれば
大きく株価が下落することが想定される。

決算期に多額の投資をすることも
リスクが高いので気をつけるべき。

 

⑤バーチャルゲームは効果なし

株式投資のバーチャルゲームができるアプリやサイトがある。
20分ディレイで実際の株式市場と同じ値動きをするため
体験版としては面白いものである。

しかし、バーチャルゲームから学ぶことはほとんどない。

なぜなら、バーチャルゲームは
自分のお金がかかっていないし、
平気でリスクを取っていくことができるからである。

損失を出しても痛くもかゆくもないし、
実際の投資とは全く別物である。

だから最初から実際の投資を始めていくべきであり、
できるだけ少額から始めることをお勧めする。

 

⑥日経新聞は読まなくても大丈夫

証券会社勤務の人を中心に、
金融関係に勤める人は毎日日経新聞を読み、
相場のチェックをしているが、
株式投資をする上では、まあ読むに越したことはないが、
読まなくても十分できる。

証券口座のサイトにアクセスすれば
リアルタイムでニュースが出ているため、
そっちを確認したほうが良い。

新聞はあくまで過去のことしか書いていないので、
先を読む株取引にはあまり大きな効果はない。

新聞でいいニュースがあったからといって
その銘柄を朝一で買うと、
すでにそのニュースが織り込まれた価格で買うことになる。

いわゆる高値づかみだ。

高値づかみは銘柄を割高で買っていることが多く、
損失を出しやすい。

だから新聞に書いてあったからといって
その銘柄を追いかけることは極力避けよう。

 

 

最後に言えることは、

とにかく経験を積むこと。

実際に自分のお金で投資をし、
損をしてしまった時には
何かしらの学びがあるはずだ。

失敗の原因を考え、
次に活かしていくことで
うまく行く機会が増えていく。

だから初めから多額の投資をするのではなく、
このくらいなら全額失ってもいいと思える額での投資を
おすすめする。

感覚がつかめてきたら少しずつ
投資金額を上げていけば良いのだ。

元手をすべて失ってしまっては
その後の成長が見込めない。

いきなり儲けようとするのではなく、
少額で低位株を買うなどして回転数を上げ、
様々なパターンを経験すると良い。

簡単なようで難しいのだが、結局は感情との勝負。

あまり欲張らないこと。

常に冷静な判断をすることが大事である。