ビットコインってなに?この先どうなる?

ビットコインが4000ドルを突破したと
今日の日経新聞で報じられた。

7月末から8月頭にはビットコイン分裂騒動もあり、
一時取引停止の措置もとられていたが、
分裂後、価格変動の不安が後退し、再び上昇に転じ、
最高値をつけた。

市場規模が大きくなりすぎてしまったために
処理に支障をきたし、結果的に分裂し
ビットコインキャッシュというものが新たに
生まれたのだが、これがうまくいき、
処理能力が向上し、このような高値をつけるに至ったのだろう。

 

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さて、今話題の『ビットコイン』や『仮想通貨』とは
一体何なのだろうか。

そのことについて書いていきたい。

 

『ビットコイン』とはいわゆる仮想通貨と呼ばれるものである。

『仮想通貨』というワードも最近よく聞くのではないだろうか。

仮想通貨にも幾つか種類があり、そのうちの一つが
ビットコインなのであるが、ビットコインは
仮想通貨の中で最も代表的な通貨の1つである。

仮想通貨と呼ばれるだけあって、
現金とは違い、実物はなく、スマホ等用いて
見えないところで決済が完了している。

現金を介さずに決済できる点では
デビットカードと似たような感覚で
決済ができるものだと考えると良い。

だから現金を介せずに決済ができるという点では
目新しいものではないのだ。

では何が従来の通貨と異なるのだろうか。

①中央銀行のような管理機関が存在しないこと

例えば日本円の管理主体は日銀であり、
通貨の発行は日銀によって行われているし、
その時々の経済状況によって、
市場に出回る資金量を増やしたり減らしたりしている。

このような中央銀行の管理によって
それぞれの通貨の価値は一定水準に保たれているが、
仮想通貨にはそのような管理主体が存在せず、
市場参加者間のみで価格が形成されているのである。

だからビットコインの市場価値がどの程度なのか
目安となる数値はないし、今の価値が
割高なのか割安なのかもはっきりしないまま
今のような上昇を続けているのである。

②世界共通の通貨として使用可能なこと

管理主体が存在せず、
ブロックチェーンと呼ばれるデータベースによって
取引履歴の管理など様々なシステムを低コストで管理しており、
全世界で同じ仮想通貨の取引が可能である。

そして現金のように実物がないので、
わざわざ通貨を交換する必要もないし、
スマホ1つでどこでも可能である。

手軽に海外に送金できる上、
コストも従来の通貨やカードに比べて低く済む。

というような特徴がある。

 

それでは、仮想通貨の
最近の動きとしてはどうか。

1.投資商品と化し、投機的な側面もある。

ビットコインは将来性が見込まれ、
価格が上昇する期待が強く、
価格の変動幅が大きいため、
半ば投機商品と化している。

仮想通貨も1つの通貨であるので、
感覚的には為替取引、FXと近い感覚で投資できる。

しかし、為替取引と比べて
仮想通貨の価値基準がはっきりしない部分があるため、
価格の変動が読みにくい。

現在は多くの人の期待感から多く買われ、
価格は上昇基調にあるが、
どこまで上がるかわからないし、
下がる時はどこまで下がるのか
見当がつきにくい。

普通の為替取引も若干ギャンブル要素があるので
それと比べると近い将来上がる可能性に期待できるし
とっつきやすいかもしれないが。

2.政治的なリスク回避のために
仮想通貨へ資金が流入してきている。

例えば最近、北朝鮮の挑発行為に対し、
アメリカが軍事的制裁も視野に入れる姿勢を
示しつつある。

このような地政学リスクに市場は敏感であり、
今までは安全資産と言われる金や円が買われる
動きが見られていた。

しかしここ最近、地政学リスク回避の手段として
仮想通貨が買われる動きがあり、
ビットコインの価格が上昇する1つの要因となっている。

仮想通貨の資産の安全性についてはまだ
疑問視される部分があると思うが、
このような政治的なリスクの影響は受けにくく、
資金が流入してくるのかもしれない。

最後に

現時点では決済可能な場所も多くなく、
金などの資産と似たような扱いをされている面があるが、
他の投資資産との明らかな違いは、あくまで
仮想通貨は『お金』なのである。

ビットコインを用いて、現金を使わずに決済できるのである。

将来的にはビットコイン決済を導入する企業や店が増え、
さらにビットコインが普及していくことが予想され、
今の投機的な資産としてではなく価値が高まり、
今後さらにビットコイン価格は上昇するかもしれない。

しかし、期待が大きすぎるゆえ、
現時点で割高感はあり、
今後一気に熱が覚めることも予想されるし、
先を読むことは難しい。